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2023.05.15
データ利活用マーケティングにデータ分析を活用した3つの事例
前回の記事(ファンマーケティングにおけるデータ利活用とは?)では、既存のデータの利活用について簡単に触れましたが、今回はデータの相談室でご支援させていただいた「既存のデータを活用した事例」を3つご紹介します。

目次
既存のデータを活用した事例
スポーツクラブにおける来場促進とエンゲージメント向上の取り組み
スポーツクラブでは、チケット販売やファンクラブ、会員組織の運営によって蓄積されたデータを活用し、主催試合への来場促進やグッズ・コンテンツの購入を通じたエンゲージメントの向上を実現しています。
まず、来場客の性別・年代、居住地、試合への来場回数を分析することで、基本的な属性を把握しました。試合会場での観察を通じて、年代や性別の傾向がある程度感じられましたが、データを利用することで、これらの傾向が明確になり、関係者全員が共通認識を持つことができました。 データ活用の取り組みが始まって以降、関係者全員がデータに基づいたマーケティングや集客施策を実施する文化が浸透してきました。また、施策の結果をデータで確認する意識が共有され、PDCAサイクルが運用されるようになっています。
商業施設におけるデータ活用によるマーケティング支援
データの相談室導入前、商業施設では各テナントの売上管理や、施設全体でのポイントサービスおよび顧客管理のためデータが収集されていました。しかし、全体の売上・来場者数は把握していたものの、施策を行う際は単純に購入金額が高い層にダイレクトメールを送る程度のものでした。
データの相談室導入後、顧客の購買行動や来店頻度の分析により、利用店舗のジャンルや組み合わせなど、顧客特性に応じたセグメンテーションを抽出することが可能となりました。さらに、離脱しやすい顧客や新規会員の特性など、データ全体からはわからない情報も多く発見できました。 顧客像の把握ができるようになってからは、購買特性や来店頻度、会員加入からの期間など、顧客特性に応じたマーケティング施策を実施し、顧客ロイヤリティを向上させることに成功しています。
アプリデータ分析を活用した化粧品販売促進への貢献
化粧品メーカーの事例では、提供するアプリから得られるログデータやユーザーデータが取得されていましたが、詳細な分析は行われていませんでした。支援のきっかけは、『データが取得できているので、活用したい』という漠然としたご要望でした。
具体的な課題が明確でない状況だったため、まずデータのプロファイリング(全体のデータ状況を把握する)を行い、データ活用方法を提案しました。
具体的には、季節によってアクティブユーザーが変動することが分かり、その変動パターンごとにユーザーの特徴を把握できました。パターンごとの特徴を共有し、アプリ利用促進の施策につなげました。
さらに、アプリ内に設置した肌状態のアンケート結果の分析を通じて、アプリユーザーの肌状態特性を把握しました。この情報を自社製品のレコメンド機能の実装の基礎情報として活用し、化粧品販売促進に貢献しています。
まとめ
データ分析以外の目的で蓄積されたデータが、マーケティング施策やサービス開発に活用できるケースは多々あります。新しいデータを取得する際には、データ収集の仕組み開発やデータが取得できるまでの期間など、時間とコストがかかることが一般的です。
そこで、最初に既存のデータを分析し、その効果を実感しながら、徐々にデータ活用に関する投資を増やしていくアプローチが効果的であると考えられます。この方法により、データ活用の重要性を理解しながら、効率的にビジネス成果につなげることが可能となります。
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